むくむくアーカイブス 最新更新日 2012.3.1

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むくむく通信 音楽のはなし





むくむく通信<音楽のはなし>
2004.5.9〜2008.10.10


さくら 2009.5.3

音楽は音の連なり単純なものがよい!
私の耳は最終、音の無い方に向かっています。



いかりそう

(2)

でもいじわるしてバッハのバイオリンも
ベートーベンのピアノも
あまり聴いてあげないんです。

グールドのピアノとか、
弦楽四重奏とか荘厳ミサとか、
ショパンのノクターンとかエチュードとか,
シューベルトのソナタとか、聴いてあげます。

仮面かぶろうと思ってるんですね、トリックスターさん、
そんな時って、
なんとなくバックミュージック的に聴いていますね。

じぶんのそのときのこころのあり方で
音の音楽って選択してるみたいです。
最近は聴きだしても、そういう時間の、
半分ぐらい、うるさい!って思ってしまうんですね。
音の無い空間になると、ホッとするような、気分になる。

朝に名前分からないのだけれど小鳥がさえずっていて、
これには聴き入ります。
春のはじめごろ、うぐいすの子どもなんでしょうね、
うまく啼けないので練習してるの聴いてると、
これは、もういつまでも聴き入ってしまいます。
そのうちまともに啼けるようになると、わたしのこころは安心します。


いかりそう 2010.5.4

風が梢をわたってきて葉を揺らすときって、ざわめきですね、
わたしのこころもざわめきます。
雪が来る前の風と雷っていうのは、恐怖を感じます、
これは恐ろしいです。
マッチ売りの少女がマッチ一本の暖、夢、
あの感じって恐怖からの解放感だと思うんですが、
ピアノソナタ29番の第三楽章って、
なにかしら物語にたとえるとそんな感じがします。

それにしても29番第三楽章っていうのは不思議な楽章だと思います。
そのときの気分によって美しくもあり雑音のようでもあり
こころが震えていくときもあればうるさくくどいなって叫ぶときもある、
音の限界、協和音と不協和音の境目、微妙なんです、
からだの感じるところの根元に触れてくる音。

でもこれも形式のなかに収斂していくのでしょうか、
でないとしたら学でなくただの音やないですか、
音楽というんです、やっぱり、
うぐいすのつたない啼声とは一線を画す、不安定なんやね〜29番三楽章。

  2004.5.11




ローズマリーの花

(1)

西欧音楽でいけば
バッハ、ベートーベン
音楽にこだわる最初はこの人との接点ですね。

なにかしらベートーベン・ファンなんです
じゃじゃじゃじゃ〜〜ん、のあの運命って曲
中学生ですよね、音楽鑑賞するの、最初の出会いはこの曲ですね
オーソドックスだけど最初の出会いって大切だと思うので
ここから始めようと思うのですが、
いま、どこかのフレーズ1秒聴いたら<あ、これや!!>
というほど聴いたんですね。
特に迫ってくるのは第三楽章なんです、
あのゆっくりしたテンポのところ
それから3番、6番と聴いてきて9番に至る
高校生のころってオーケストラ演奏のあの派手さがよかった。
高校でていったん音楽関係で働いたんですが
最初の給料で買ったレコード全集が
シュナーベルっていうピアニストのベートーベンソナタ全集
初任給の2ヶ月分ほどの値段がしてたと思いますが、
手に入れた、それでピアノを聴き始めた。
それからカラヤンの全集を手に入れた。

それからなんやかやいいながら20年ほど後には
ピアノソナタ29番第三楽章に行き着いた感じです
これは言葉で言い表せない(笑)だから音楽なんですけどね


いかりそう 2010.5.4

バッハ

この10年ほどはバイオリンの音色です。
なにかからだが反応してしまう音なんです。
バッハの無伴奏パルテイータなんてのに惹かれていきますね

なんなんやろな〜って思います。
このからだの情の動かされ方ってなんなんやろな〜

音は際限なく遠くからからだに迫ってくる
文章も絵画(読む見る)も自分のからだの位置と距離を感じてみると
これは有限なんです、なにかしら境界線が引けちゃうんですけど
音の音楽のときの感覚はもう開放無限イメージです

音楽っていうと癒しっていう感じですけどこれはウソです
動物の本能にホメオスタシス領域がありますが
音の音楽はこれを突き抜けさせようとする衝動を伴う時がある
そんなとき、オーディオの場合はスイッチを切りますが
もし自然の音の音楽のなかにいるときにこの衝動が起こったらどうしょう
そんな恐怖が起こっていたときもありました

でも音楽は身と心を癒し浄化しますね
気持を勇気付けるし安らかにしてくれるし
一本の弦がかもす音の細さは針刺すように
からだを恢復させていきますから

 2004.5.9



ある朝の食卓