むくむくアーカイブス 最新更新日 2012.3.19

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むくむくにっき記事抜粋-2004.8-
はな物語


2004.08.29
はな物語-ひるがお- [ はな物語 ]

ちょっと忘れてもらっちゃ困ります
わたしもいますよ昼顔のお花です、っていってます



まだ更地だった頃昼顔がたくさん自生していました
その土地にお家を建ててお庭をすこしずつ整えてきて
綺麗な園芸種のお花があちこちにさきだしてきて
もうすっかり忘れていましたというより
ここ数年見かけませんでしたよ昼顔さん

今年、奥の焼却炉の草茫々のところに蔓を伸ばせて
夏の終りがけに淡いピンクのお花がさいていました
お花が咲くまで気がつかなかったですね
いえいえわたしの意識のなかに刻まれていなかった

はな物語に登場するなんて思ってもいなかったのです
でも記念に一枚撮ってあげた写真がデビューしました
金や銀のメダルには遠く及ばない存在ですね
でも花宇宙やはな物語に参加だけ認めてあげましょう

今日から二泊三日、またいきますからね
そのときお元気だったらお会いしましょう昼顔さん!


2004.08.28
はな物語-むくげ- [ はな物語 ]
 
庭の奥にある槿-むくげ-の木に花が咲いておりました
まだきつい日差しが残る晩夏に人知れず花を咲かせておりました



この八重咲きむくげの花は園芸品種です
20年からの実生のむくげがあるのですけれど花がつかないので
この品種改良されたむくげのお花を掲載しました

ここに「はな物語」って名づけてお花の話をしています
昔からあるお花の原産地は中国が多いですね
なにが目的かというと、ヒトの心理とお花の生い立ち
この相関図をつくっていきたいな〜と思っているんです

そのバックには現代文化についてのテーマをもっています
西欧文化に覆われた生活の底流にある固有文化です
この先アジア地域がUSA、EUの次の圏になるための模索です
歴史の検証を写真と文章をもってする・・・

イメージの作用としてここにあるお花の由来と
わたしたちヒトの由来を結びつける作業なんです
この試みを自給自足への試みと結びつける作業なんです
これは自称作家としての想いでもあるんです

まあまあ理屈は抜きにして
こころ感じられるお花の写真集をつくりたい!
そのように思っています今日このごろです


2004.09.23
はな物語-にら- [ はな物語 ]  

今日はお彼岸、秋分の日ですね
爽やかな風が窓から入ってきています
でも気持ち、とっても沈んでしまっています
というのも18年も一緒にすごしたケンちゃんが
動かなくなってしまったんです



今日はお彼岸、暑さ寒さも彼岸までなんていいますが
ホント、一気に秋の気配になっていますね

お庭の隅で昨年からにらを栽培しているんです
その2年目の今年お花が咲いているんです
根元から切って食用にするにらですけれど
3年間は収穫しないようにと説明があるので
なすがまま成長させているところに花です

花の物語をつくりたいな〜と思っていて
花草木の観察をしているんですが
まさかにらに花が咲くとは想像しませんでした

にらも生きもの植物ですからそりゃ花さかせますよね
食べることにばかり気持ちをもって眺めてるから
お花が咲くと、ああア!って驚かされるんです

白い小さなお花の群れできれいですね
このお花が枯れて冬が来て雪に埋もれて来春は
3年目にあたりますからお花が咲く前に食べてしまいますね
ひょっとしたらこのお花は今年が見納めかもしれないな〜

そういえば毛布に包まって寝顔のケンちゃん
明日センターの人が引き取りにきてくれるそうだから
それまでそのままにしておいてあげますね
もうじきお別れですね

花のいのちは短くて・・・


2004.09.24
はな物語-ほうせんか- [ はな物語 ]  

今年は見かけないな〜と思っていた「ほうせんか」
あまり育ちがよくなくてどうしたんでしょうね〜
でも、ひとつ芽が出て花が咲きました。



ほうせんか わたしのこころ 砕けて砕けて紅くなれ
ほうせんか 空まであがれ あの人にしがみつけ
悲しいですね・・・・・

これは中島みゆきの歌-ほうせんか-の歌詞です
紅い花をつけたほうせんか
この歌なんかを連日連夜聴いていたころは
ほうせんかという花を知りませんでした

それから遥か経ってこのお庭に紅い花が咲いたとき
ほうせんかが咲いてる〜って彼女がいったんです
そのときに初めてほうせんかの花を知りました
10年ほど前のことです

以前にはもっと太くて丈夫なのが多かったのに
最近はもう消えていきそうな気配にも見えます
なにか強いのに負けそうになってるんでしょうね
でも今年も数本ですけれど芽がでてお花が咲いた

さっきケンを送りました
棲みかにしていた籐の籠にお花をいっぱい入れて
白いレースの布に包んで市の人に渡しました
さようなら・・・


2004.09.25
野菊の咲く頃 [ はな物語 ]  

こんにちわ!青空です、いい天気になりました
爽やかな風が窓から入ってきています
少し汗ばむほどですがもうすっかり秋の気配



野菊っていう花はどこにでもあってポピュラーです
野菊って、嫁菜-よめな-っていう呼び方もあるんですね
花嫁さんのように美しい花、ということでしょうか

野菊の墓っていう小説を中学生のころかな?読みました
花見ていると田舎イメージの和風っていう感じがします
たぶん昔のひとはこの可憐さをもってお嫁さんを連想したのかな〜

ほんの少し咲き始めたところを撮りました
もっともっと群生するんですよ〜
この花が野原一面に咲く光景って白無垢ですね

お花の由来には、見てきたヒトの心が織り込まれて
仲間内の呼び名となって拡がって行って
その地域全体の呼び名となっていくんです
地域によっていろいろと呼び名があるお花です

山辺に野菊の花が咲く頃です。


2004.10.04
はな物語-真弓- [ はな物語 ]  

こんにちわ!しばらくご無沙汰していました
今日は10月4日月曜日、秋晴れの青空が広がっています



お庭に育った真弓の実もようやく色づきはじめました
ほんのりとピンク色に変化してきました
なにか少女の頬を思い起こさせるような色つきです

真弓のお花って春に咲くんですがあまり目立たないんです
小さい白い花をいっぱいつけるんですが注目されないですね
でもこうして夏をこえて秋になるとほのかに色づきはじめます
まるで恥ずかしがってポッと顔をあからめたようにです

わたしの好きな花実です
これから真っ赤に色づいいてくる頃にはもう冬の前ですね
夏の頃には深〜いグリーンだったんですよ
そのころにここに写真を載せたので
覚えてるひとがいらっしゃったらうれしいです

なにか多忙な日々を送っている合間に
少しずつ成長していく真弓の実をみているとこころ和むんです
そういえば真弓って名前のひといましたね
大空真弓さんって・・・
わたしがまだ子供だったころのはなしです
テレビで-愛と死をみつめて-のみこ役したひと
映画では浜田光夫と吉永小百合さんでした

お花を見ているといろいろと思い出すんです
音楽を聴いてその曲を聴いていたころを思い出すようにです
思い出はレトロな香りがしてほのかです
真弓を見ていて思い起こすことは多いです


2004.10.09
ピンクの秋明菊 [ はな物語 ]
   

今日は台風22号、いま関東地方にいるんですかね
京都は朝のうち雨が降っていましたけれど
もう、いまは雨もあがって風も吹いてないです
今年はホント台風が多い年ですね



それでもお花は例年どうり咲いてくれます
ピンクの秋明菊のお花が咲き乱れだしました
明るく撮ってあげようと多めに光をあげました
まるでコスモスに似てるな〜

秋はまたお花の季節です
このピンクの秋明菊のほかに白い秋明菊もありますね
ちょっと肉厚の花びらを開かせていますが
こうして写真に撮って見てあげると、ちょっとお色気があります
だいたいお花それそのものがお色気の象徴みたいです

エロスとタナトス物語っていうお題で
別のところに文章を書きはじめたんです
お花のエロスとヒトのエロス
それにタナトスですね

お花を見ていると生命の不思議さっていうのを感じます
そんな不思議さを物語りにしたいな〜って、ね。



むくむくにっき「はな物語」シリーズからの抜粋です。