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最新更新日 2016.2.19
気儘日記-2-
中川繁夫:著


 気儘日記-2-

 14~27 2015.11.1~2016.1.10

    

-14- 2015.11.3

どう対処しようかと迷います。
たくさん作りすぎたブログの整理について、です。
このブログもその対象です。
おおきく環境が変化しています。
携帯でもスマホでも見れるブログにするために。
スマホから簡単に記事アップができるどうか。
少し、試してみて、結論を出そうと思います。

-15-

本音を書こうと思う。
いまさら建前論しても仕方ないし理屈を言っても仕方ない。
プライベートな気持ちの本音を書いて残していこうと思う。
ツイッター、フェースブック、連携を解除した。
いつもうずうず、言いたいことが言えないもどかしさがあった。
フィクション、つまり小説は、しばらく書く心境ではない。
Mは25才、このMのことを、書いておこうと思う。
ただいま、心を整理中、実は恋してしまったのを、消去する。
その消去していく、もやもやを、記していきたいと思う。
秘密日記とはいわないが、本音のことだから、匿名で書く。
とはいいながら、フィクションになっていく、私小説、だ。

 

-16- 2015.11.7

男女の関係って、考えだすと根が深いですね。
本来的に、男と女というふたつは、子孫を残す生命体の分業ですね。
ふつうは、男が女を、女が男を、相互に意識して、相性があえば恋する。
これです、なによりもぼくを襲ってきた気持ちは、このことです。
どうしたはずみか、心の襞に入りこんでくる女がいるのです。
これまでに5回くらい、およそ十数年に一度の割合で、起こります。
ぼくは気真面目だから、プラトニックラブです、おおむね片思いです。
両思いは、妻となった人だけ、50年前の話しです。
そのほか、ぼくは、告白、気持ちを打ち明けたことはありません。
いや、16才の初恋みたいなときは、相手に言ったのかどうか。
それ以外は、知りあって、そういう気持ちになっても、好きだとは言っていません。
だから、相手は、ぼくの気持ちのことを知らない、つまりそういうことなのです。
もう起こることもないと思っていたことが、起こってしまって、うろたえたのは自分です。
断ち切ろうとする気持ちと接近しようとする気持ちが、葛藤していたのです。
ああ、もう、おわった、そう思うとやるせない気持ちにもなるけど、おわった。
初めがあったわけではないから、終わりもないわけだけど、気持ちだけ。

-17- 2015.11.11

メールしなきゃよかった、と後悔しています。
返信がない、たぶん無視されている、堪らない。
ちょっと戸惑っていらっしゃるだけで、遅れてるのかも。
もう、ぎゅっと落ち込む感じで、生きてる心地がしない。
あのときも、あのときも、こんな気持ちに、耐えた記憶。
時間が解決する、とは思っても、時間が去らない。
なにしてるんやろ、訳が分からなくなります。

-18-

今日は日曜日、大阪国際メディア図書館に来ています。
静かな午前中、ぼくの気持ちも静かに落ち着いています。
メールが来て、まだつながっていると思うと、安心なのです。
もう、向き合って、お話をすることもないかもしれない。
たぶん、このことは、もう、終わったのです。
あとは、自然に、淡々と、気持ちの整理をしていくだけ。
時間が解決していくとおもう。
まま、顔を会わせて、雑談する、それでいいのだと思う。
写真は嵐山の渡月橋、2015.11.13撮影

 

-19- 2015.11.18

ふっと我に返って、一体何をしているんや、と思ってしまう。
我の姿が、客観的に見えてしまうイメージで、恥ずかしい気持ちになります。
遠藤周作さんは人格二十面相なんて言ってたと思うけど、それくらいの人格所持かな?
ほとんどはプライベートな人格で、犯罪者になってしまったり、破廉恥だったり。
まあ、世間で通る人格ってゆうのは、生活者、善良な市民、モラリスト、といった面。
これなんか、偽りなのかも知れなくて、そうこら足を踏み外してしまいそう。
その根底には、欲望の処理、ということが潜んでいるのかも知れない。
その欲望ってゆうのが、多々あるわけで、その数だけの人格があるのか。
欲望処理ってゆうのは、おおむね反社会的であったりするから、いけません。
想像の領域で、密かにイメージするだけにとどめておかないと、いけません。
もう性的に役に立たないのに性欲を満たそうと妄想したりします。
それを満たせさせるようなネットの領域があります。
まあ、そういうのは、危険分子じゃないから、いいですね。
テロなんて、まったく、これは容認しませんから、我ながら救われています。
色恋沙汰なんて、そんな経験はいまもってない人生だったけど、ちょっと惜しい。
食欲と性欲、どちらかといえば、性欲のほうが強いかも、というのも禁断だから、か。
性欲というより、エロスに関する事柄、これがまだまだ強いかも、です。

-20-

 

アイフォーンで、写真を撮って、こうして載せている。
ランダムに、いきあたりばったり、動いてる目の前、その光景。
気持が落ち着かない、イライラしてる。
観音さまのお顔を思い出そうとして、思い出せないことがある。
思えば思うほど、遠くへ行ってしまいそうな気がしている。
メールをしようかと迷うが、止めておこうと思う。
まったくの一人芝居だから、滑稽に思えてしまうけど、羞恥心だ。
やっぱり、気になる、観音さま、ともにいてほしい、一緒に居て欲しい。
会わないでおこうと思う気持ちと会いたい気持ちが交錯します。
こうして、時間が過ぎ去っていきます、なぐさめています。

-21-

大阪の北浜近くに10Wギャラリーがあります。
面白い企画、どちらかといえばエッチ系、シュール系といえばいいのか。
エロスを追求するギャラリーで、ぼくは面白がって見に行きます。
写真を撮らせてもらえるので、記録がてらに撮らせてもらっています。
オーナーの酒井章子さん、ポートレートを撮らせてもらっています。
ぼくは、はだか写真はネットからのダウンロード、自作ではないので参加しません。
でも、ぼくは、小説、エッセイ、などエロス文学追求、とはいっても中途半端だけど。
小説は、ロマンリアル小説ということで、匿名で書いて10年。
ネットで展開しているけれどいま、紙に印刷できるよう、ダウンロード中です。
この夏以降、小説を書くことができなくなったのです。
おおきな気持ちの変化がぼくのなかを通過していったから。
恋、恋心、いまさら若い子に、熱烈な恋心を抱いてしまった。
まあ、いま、まだ揺れ動いているけれど、ひところほどの思い詰めは薄らいだ。
でも、まだ、顔を会わすし、会わせばぐぐっとくるし、落ちこむし、といったところ。
なんともいえない、ひとりでいることが、つらい、だれにも話ができないから。
もちろん本人さんには告白できませんよ。
感づいているかもしれないが、避けられていると思う。
やっぱり、あきらめて、このまま時間の経過を待つしかないのか。
とっても空しくて、淋しくて、泣きそうだけど、を経過しなければ、です。

-22-

最近、大阪の梅田地下街へまま行くことがあります。
ヨドバシカメラへ買い物に、その帰りに喫茶店へ、英国屋へ行きます。
牛丼食べるか天丼食べるか、食べないか、その思い出は1980年代に。
自分の居場所を探している、放浪してる、徘徊してるといっても知ったる場所。
見知らぬところへなんて、行けない、やっぱり、知った場所です。
でも、それは、ぼくだけが知る場所だから、他者は知らない。
その知らない場所から、スマホで発信、フェースブックとツイッターに載せる。
スマホのカメラで撮ると、撮った場所がつけられます、それも主題のうちです。
自分が徘徊している場所、その写真、そうしてネットにアップする、という行為。
画像が残され、記録され、痕跡となって、記憶になっていきます。
こういう身と心の動き、その前にあったものが静止画されて、積み重なる。
あえて表題をつけるとしたら、なんだろう?
撮られる風景のなかに、心情を反映させないといけないんでしょうね。
ばくっと共有、心理の共有、交流、でも、風景は暗いですね。
写真は、ホワイティ梅田の英国屋珈琲店¥230円の方、座席からです。

 

-23- 2015.12.13

パソコンを最新環境にしてもらって一週間です。
不安な気持ちのなかでいろいろと設定をしています。
今朝は、オーディオ、外付けスピーカーを買ってきてセットしました。
やっぱり使い慣れたウインドウズのメディアプレーヤー、これにつなぎました。
なかなか、いい音です、スピーカーセットはヨドバシで11000円ほどしました。
いやはや、最近のオーディオは、安い、1970年代と比べたら、格段、安い。
部屋にあるオーディオは、小型のセットで23万ほどの値段でした。
金沢にあるのは、大きなコンポで、それなりの迫力で音が出てきます。
でも、最近は、CDをセットするのがめんどくさい、そんな感じです。
パソコンにつないだオーディオは、とても簡単に、聴けます。
ぼくはクラシック、ベートーベン、バッハ、ショパン、まあまあ、です。
ここで身の回りの道具環境を一新して、過去から未来へつなごうと思っています。
天使さま、うううん、もう、おわり、でも、未練いっぱいですよ。
観音さま、うううん、天使さま、という方がっぴったしな感じがします。
iPhoneを使い出したのは、天使さまと繋がるため、au、LINE、Gメール。
それなのに繋げられなくなって、Gメールは、天使さま専用にとってあります。
もう、年末、2015年が終わっていきます。

-24-

2015年も残すところあと一週間で終わります。
世間では、この時期には一年の反省と来年への期待を語るようです。
ぼくのことしは、大きな屈折点、ターニングポイント、だと思います。
奈落を見て、天上を見て、こころが揺れて、ダメージを受け、再起した。
環境は、図書館での仕事が増えて、現実とふれあうことが多くなったこと。
それにともなう、嬉しさとストレス、落ち込み、再起、落ち込み、再起。
細かなことはいわないが、青春を彷彿させる白秋、老いたる心が疼いた。
芸術の現場は、それなりにぼくを、目覚めさせてくれたと思います。
iPhoneを手にしたのが9月末、ネット環境を一変させてのいまです。
パソコンをバージョンアップ、アルバムは最新のものをゲット。
ネットワークの現在を体現していこうと思って、静止画制作に突入。
文章は、書けなくなりました。
気持ちが揺すられ動いているので、当分、文章は書けないだろうと思う。
こんなたわいもない書き流ししか書けない、キーボードだから打てない。
新しい10年にむけて、最後の10年にむけて、なにをしようとしてるのか。
いったんこれまでの価値の体系を壊してしまったから、この先は未知の世界です。

-25-

年末になってきて、もたもた、記憶をたどって、時間を過ごしています。
なんだか、ここ、気儘日記、もとは論をたてるために開けたブログでした。
今年の秋頃からは、論がたてられなくて、瓦解したというか崩壊したというか。
古希を迎えた自分のなかの、価値体系の観念が、紡げなくなった。
気持ちが散漫になったわけではなく、むしろ緊張した結果なのかも。
それから、iPhoneを手に入れて、使い出した。
そのきっかけは、そのひとが持っていたから、教えてもらおうと思って。
教えてもらえなくなって、iPhoneで写真を撮りだしたところです。
今年は、自分の周辺で、変化が多い年でした。
それにともなって、自分自身の思いが大きく変化した年でもありました。
極私的にこだわろう、いま思う気持ちですが、私性にこだわる。
心を濡らしてシャッターを切るのに、それが画面に現れてくる、こない。
他者の目線とその感覚は知ることができないから、独りよがりだけど。
社会の価値から短絡させたところで、写真を撮って、ああ、来年に繋げよう。

-26-

2016年、平成28年、はやいですね、昭和が終わって28年目という。
ながいこと生きていると、こんなことが感慨深くなってしまうみたい。
過去ばっかり追想して、今に生きようとしていない。
正月早々に北野の天神さんへ行ってきました。
射的の店が出ていて、客はいなかったけど、そういえば懐かしい。
レトロと言えばレトロな風景、1950年代には、ぼくは小学生。
お年玉をもらって、そのお金で、この射的を何度もやって上手になった。
コルクの玉を飛ばして、標的に当てて、台から落とす、というものです。
当てる場所がある、真ん中なんてだめで、上の隅に当てて飛ばす、というもの。
高さ10センチくらいの土人形が標的で、落としたのをそのまま家に持ち帰った。
レトロと言えばその当時、奇譚クラブとか風俗草紙とかのエロ系雑誌があった。
箪笥の棚の中にしまわれていたその本を、ひとり読み漁った記憶があります。
その雑誌のページが、ネットに載せられていて、ダウンロードしています。
それをブログに貼り付けたりして、資料と言うより、自分への楽しみ。
昭和は60数年あって、その中程のことで、すでに半世紀以上も前の出来事です。
少年時代、お正月は、そういうゲームで、お金を使って、うれしがっていましたよ。

 

-27- 2016.1.10

昨年夏から今年にかけて、とんでもないことになったなぁ、と思っています。
まさか、こんなに深く、みゆきを思うことになるとは、思っていなかったけど。
なんなんだろう、ぐいぐい引きこまれていったその魅力とは、人間の何なのか。
恋といってしまえばそれまで、深い恋心、それがこの歳になってやってくるとは。
切羽詰まってしまうから、相手が逃げる、そんなふうに思う。
人生に何度かあったから、経験値で予測がつきますが、それは辛さです。
なんでもないはずなのに、それが魅力に見えて思えてしまいます。
ひとつひとつではなくて全体、まるで天使のような、なんなんだろうか。
でも、これは、もう、終わっているんですが、こころが整理できていない。
近々最後の最後がやってくると思っています。
そのあとをどうするか、時間の経過を待つしかないのでしょう。
こうして、ここに、こんなこと、書いているのは、気を紛らわすためです。
いてもたってもいられないから、こうして文を書いて、それを残そうとしてる。
だれかに見てほしい日記、極秘日記なのに、公開日記です。
もう、自分ってゆう人間が、わからなくなってしまいます。
エロスと平行して、日常の行為を、こなしているという感じ。