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最新更新日 2016.12.19
ものがたり
夢幻・ゆめまぼろし
中川繁夫:著


 ものがたり-4-

 33~41 2016.3.4~2016.4.12

    

-33-

夢か現か幻か、なんて言葉があるけど、わけわからない。
最近なんて、現実が夢の中のように思えたり、夢が現実のように思えたり。
夢うつつ、目をつむって、頭の中が妄想だらけになっているんです。
それが夢なのか、現なのか、不明の領域を行ったり来たりしているんだ。
もう、たぶん、おわりになってしまう彼女とのこと、要はこのことです。
タイトルを「ものがたり」としたけれど、夢うつつの朦朧を、とどめようと。
男と女の関係なんて、からだを交わらせる、ある局部を絡める。
そのことを普通には、男と女の関係、というのだと思っています。
ところが、ここに出てくる男と女は、そんな関係ではない。
ある芸術を媒体としたイメージの交換、とでもいえばいいのでしょうか。
とはいえ、彼女のからだのことを想像することがあって、求めたいとも思う。
男と女の関係なんだから、そのことが起こっても、それは許される。
いやはや、そういうことではなくて、プラトニックラブと言ってるやつ。
こんなのが、ものがたりとして、成り立つのかどうかわからない。
男と女が、濃密に絡まる場面を描写していくのが、ものがたり、なのかも。
ものがたりの成立は、どこから、どのようにして、始まっていくのだろうか。

久々の日記のような気がします。
バスの中です。
美雪のこと、セミナーに参加を呼びかけ。
それで、来なかったら、終わりにしよう。
そのように思います。

虚しさだけが残っています。
会場に到着されたけど、変な感じ。
嫌がられているんだ。
日曜日は休みではないという。
もう追うのやめないといけない。
虚しいけど。

2016.3.7
空しい気持ちにみたされている心のなかです。
理由はわかっているんだ、好きな子を好きなようにできないからです。
好きなようにというのは、その子の気持ちをこちらへひきつけることから始まる。
気持ちの交感、心の交流、お互いが重なり合うこと、等々、言葉での表現です。
からだが交わること、これが究極の求めです。
一体になること、一体感、共存している、共有している、とうような実感。
この実感を求めているけれど、もう、こちらへは向いてくれないようです。
その子の心の真意がわからない。
暖かい日になって、上着を脱いで、ボディーラインがわかります。
抱きしめたい欲求がおこってきます。
とはいうものの遠くから眺めるだけ、iPhoneで横姿を撮るだけ。
この距離感、あるときには密着したかのようにみえた心が乖離しています。
その距離感が、ぼくを空しくさせているのです。
ネットで拾った画像の裸体を見ながら、その子の裸体を想像する。
最初は、そうではなかった、その子はまるで天使のように、ベールに包まれていました。

どこからどう考えてみても、そんな関係なんて成り立つわけがない。
年寄りが若い子に恋をする、というパターンはあり得るが、成立しない。
心の中では求めても、いやはや求めるといっても、何を求めるのか。
心を一つにする同伴者を求めているのだと考えられます。
巡礼の同伴者、たぶん、おそらく、その同伴者を求めた。
求めようとして求められないジレンマで、踏み外してしまったのだ。
LINEを使ってるというのでiPhone契約をしてLINEにつないでもらった。
個人対個人の関係で、べつに恋を告白したわけではない。
でも、どうにもならない、近づけば近づくほど苦悩に満ちだした心です。
切羽詰まった男の気持ち、その体験ですが、ストーカーには至っていない。
ああ、それに近いことになってしまった、他者に知られることになった。
おわり、今日明日で終わります。
そのあとのことは、わからない、どうすればいいのかわからない。
ひどい下痢が続いているのは、きっと思い悩みのせいではないか。
さようならは言いたくないけど、たぶん、さようなら、ですね。

終わります。
それがいいですね。
虚しい気持ちです。
哀しい気持ちです。
さようなら。

  

終わりだと思うと、哀しみがこみあげてきます。
同伴者になれないことの、不可能を求めた結果だから、想定内です。
昨年秋から終わりに向かってきて、ついにその日、その時がやってきた。
最後には、正面で向き合って、感謝の辞を述べさせていただきました。
美雪さん、ありがとう、また、お会いできたら、うれしいです。
なんだろう、ぼくの内面のすべてが、あなたの方へ向いていました。
顔をあわせれば、辛さが生じてきて、現実に引き戻されました。
向き合って会話したあのときの、こころが絡んだように思えた日。
それらがあったから、こんなに辛いんだ、引き裂かれ感覚です。
一年近くでもう、近寄りがたいところへ行ってしまわれた、と思う。
もう、終えようと、思う、さようならです。

-34-
2016.3.11
あのとき、黒いワンピに黒いタイツ、白紐に黒のスニーカー。
見覚えのある腕時計が鮮明によみがえってきます。
向き合って、感謝の辞をのべて、ぼくはその場を離れました。
あなたは、まっすぐぼくをみてくれていました。
握手をしようとおもったけれど、手を出すのをやめました。
手を握ったことはありませんが、指先が触れたことがありましたね。
あなたの体温が伝わってきたあの時を思い出します。
さようならするのが、やっぱりベターだと思います。
会えるかも知れないと思う思い込みは期待することになります。
もう会えない、もう会う機会がない、そう思うととっても辛い。
辛いけど、時間が、日々が、過ぎていくことで、忘れてしまう。
すでに、もう、遠い存在になられたあなたです、追うのはやめにします。
うううん、これで、いいんです、思い出を作っていただいて、ありがとう!

京阪電車に乗って四条まで来ています。
ドトールのコーヒーを飲んでいます。
四条大橋を渡ったとことにあるドトール。
同時代ギャラリーには行かない。
それがいいと思う。
もう美雪とは、会わない。
パーティーで別れたのを最後にしよう。
会いたいけれど会わないのがいいと思う。
向き合った最後の光景を思い出します。
なにも言わなかったし頷きもなかった。
顔を合わせて、どれ位の時間、向き合っていたのか。
黒づくめの姿、忘れないよ、永遠に。
さようなら。


sayounara、美雪さん、さようなら。
辛すぎますが、また回復します。
会わないほうが良いんだと思います。
辛いけど。

いま、何処で何をしているんやろ。
近くに住んでいるのに。
わからない。
何しているの?
知りたい。

次第に遠くへ行く感覚に、侘しさと寂しさの感情を抱きます。
ここを過ぎて悲しみの市。
虚構の彷徨のなかの<道化の華>冒頭の句です。
太宰の小説、いまさらという感じだけど、いまさらです。
人間失格を読んで、人が言うほど、感じなかったといいました。
そういう淡々とした感性を持ったひとなのかも知れない。
モノトーンの、淡々としたイメージが好みのようです。
少しシュールなイメージが好きなようです。
そんな感性を共有できないものかと思った時期があった。
三冊の本、あなたの手元にあるはずの三冊の本は記念品。
それから、それをもとに、はなしを展開していきたいと思った。
でも、それらの策略は、結局、破綻してしまったのですね。
さようなら。

もういいかと思う。
なにもかも、終わりにして、やり直し。
歩きながら考えていました。
体調の変化もあるし、自分を大切にして。
そうだよな、いったんリセット。
なんとかなるさ。

2016.3.13
終わりですよね。
梅田の英國屋でコーヒーしています。
写真、プリントしました。
迷いましたけど、しました。
ひとり、徘徊しています。
血圧が高くなっていると思います。
淋しいです。
とっても淋しいです。
お顔が、お姿が、浮かんできます。
思い出をありがとう。

美雪さん。
作品を載せさせていただきます。
さようなら。

終わりの日になったと思います。
会場には、行く気にならないのです。
会うことへの怖れ、もう、終わりなのに。
なので会場へは行かなくて、大阪へ行きました。
さようなら、さようなら、なんとも言えない気持ちです。
ううううん、忘れちゃいますよ、時間の問題です。
時が経てば、過去のこととなってしまうんですから。
それよりも、ぼくの、最後のひと、深く恋してしまいました。
ありがとう、感謝します。
それで、いいですよね、もう、連絡しません、たぶん。
メールしません、たぶん、おそらく、でも、断言するのが怖い。
冩眞のおじさん、アーバスのあの冩眞みたいでしょ。
小野さんに撮ってもらった冩眞です。

最後に撮られた記念写真に、みゆきの姿はなかった。
それでいい、ぼくも行かなかったから、それでいい。
ぼくは、きみが行くから、行かないでおこうと思ったわけ。
でも、きみも行かなかったのだから、ぼくは落ち着きました。
実質のお別れ、終わり、そうなんでしょうね。
それで、いいと、思います。
あなたの面影、きのう冩眞プリントしました。
記念に、とっておきます、ありがとう。
カメラを返してもらったときの袋とかも置いてあります。
あと、20日に会わなければ、会えない方がいいんでしょう。
ひとつの物語が淋しくも終わっていきます。
ぼくも、環境を変えなくちゃ、やっていけない感じです。

-35-

なんだか、ぎゅ~っと迫られてくる感覚、落ち込むような。
そのひとのお顔が、ちらちらとちらついてくるのであります。
美人というわけでもなく、不美人というわけでもなく。
どうして、あんなに、引き込まれていってしまったのだろう。
泥沼にはまり込むような、ぐいぐいと引き込まれていく感覚。
とめようがなかった、何十年に一度の体験、恋のこころ。
うううん、もう、おわった、終わりましたから、それでいい。
だから、刹那に落ち込んでしまう、その瞬間があるんです。
遠くへ行って仕舞われた、もう、遠くへ行ってしまったね。
また、会えるかどうか、それは、うううん、期待しても、ね。

もう、ぼくの手が届かない、遠いところへ行ってしまわれた。
いま、なにをされているのか、どこにいらっしゃるのか。
知りたいけれど、知ることもできないじゃないですか。
ふ~っと思い出して、気持ちが深みにはまっていくのを自覚します。
まえのように、思い続けるということは、少し遠のきました。
距離を感じます、手の届かないところにいらっしゃるあなた。
いま、どこで、なにを、しているんですか?!。

いま、ビブレの散髪に来ています。
混んでいます。
なんとなく、落ち着けなくて。
もう美雪はかなり遠くへ行ってしまった。
図書館へ行くことに、遠さを感じます。
どうしたものかと思います。
いい天気になっています。
どうしているんやろなぁと思います。
午後ニ時です。

北大路ビブレの散髪が終わって。
サンマルクカフェに来ています。
気分穏やかです。
もたもた、もう歳やわなあ。
恋するなんて、それが起こったわけ。
まあ、もう、思い出、ですね。
美雪さんには感謝しないといけないね。

眼医者さんの帰り、なか卯の朝ごはん。
250円、卵焼き朝食、味噌汁と味付け海苔。
高いか安いかはとらえようです。
原価でいえばご飯と卵と味噌汁と海苔、ですから。
ひところ200円だったから25%の値上げですが。

 

まだ終わって10日しか経ってないのに遠い気がします。
もう会うことはないかもしれない。
だんだんと遠のいていくけど、淋しいといえば淋しい。
まだまだ生々しい記憶たち、記憶を払拭する必要もないけど。
思い出すイメージに感情がくっつかなければいいんだけど。
感情がついて回るから、それを遠くのほうへやってしまわないと。
最初の、お会いしたときのこと、思い出します。
それから一年たって、最近のあなたは、大人に見える。
26歳だから、十分に大人だけれど、そうは思えなかった。
何もわからない子供、少女のように見えたし思えたのです。
髪の毛はおかっぱ、なんだか妖精のような顔だち、不思議な人。
そんな印象ではじまったのでした。

まだ10日しか過ぎてないのに、遠い過去に思えます。
でも、ときおり、あの別れの場面が思い起こされます。
思い起こすと、とっても空しい、淋しい気持ちになります。
でも、もう、そのことばっかり思っているわけではない。
むしろ、思わない時間のほうが多くなっています。
こうして、すこしずつ、向こうへいってしまうんだ。
たぶん、もう、お会いすることが、ないかもしれない。
ないと思うけど、あるかもしれない。
会いたいな、でも、会えないな、もう、終わったんだから。
終わったと思う思い込み方で終わっているんです。

昨日、表現大学の修了式、講座が終わりました。
実質の終わり、その子は出席してこなかった。
8日のオープニングのときに欠席すると告げられました。
新しい仕事場が日曜日出勤となる衣料品の店のようです。
会えないとわかっていて、会えなかったから、それでよかった。
顔を合わせていれば、この距離感が近くなってしまう。
遠くへ追いやろうとしている自分がいて、それを阻止したい自分がいる。
たぶん、もう、メールはしないほうがいいのではないか。
ひょっとしたら、こちらを向いてくれるかもしれない、なんて思う。
でも、これは幻想にすぎなくて、もう求めに応じてくれるわけがない、とも思う。
未練が残る、でも、もう、終わりにしないといけない。
図書館とのかかわりも、縮小しよう、引いていくのがいい、と思う。
さようなら。

-36-
2016.3.22
あたらしい日々が始まっているんだと思っています。
それは今日、平成28年3月22日、2016.3.22からです。
タイトルを変えました、ゆめまぼろし。
地に足ついてといいますが、地に足がつかない、呆然状態です。
夢の中にいるのか、見えているのが幻なのではないか。
もう、呆然、あの世とこの世の境目がどこにあるのか。
朦朧、曖昧、ああ、難しい漢字、一発で表記されます。
たぶん、あまり道具がなかったころ、平安の頃とか。
夢想することと現実のこととが交錯していたのではないか。
そんな思いがしてなりません。
世の中の価値判断と自分の中の価値判断がずれます。
そのずれが芸術になったり犯罪になったりするんでしょうね。
新しい物語を見知らぬ人に向けて発信していきます。
ゆめまぼろし-1-です。

夜中の二時過ぎに夢を見ていて目が覚めました。
どうしたわけか美由紀が出てくる夢でした。
目が覚めたときにはもうストーリーは忘れています。
まるで写真のように、こちらを向いた笑顔だけが残っています。
ああ、あのときの顔、ふっとよみがえってきました、記憶。
あの時の憂いに満ちた、あのとき伸介の胸が詰まった表情の美由紀。
それから伸介は、朝まで、うとうとと夢うつつのなかに、まどろんだのです。
もう過去となってしまった美由紀とのことを思い出しながら。
遠いイメージ、淋しい気持ちになってきますが、泣くに泣けない。
もういちど美由紀を手に入れたい、抱きしめたい。
その思いが伸介の脳裏を占めつくしていくのでした。

2016.3.23
釜ケ崎へ行くところです。
レンタイフェスタの打ち合わせ。
稲垣さんと会います。

落ち着かない、頭の中は、美雪さん。
忘れないといけないのに、です。
虚しいです。
どうしていますか。
なにしていますか。
知りたい。

胸が痛みます。
太陽がまぶしいです。
阪急電車の中です。

移動しています。
阪急電車の中です。
もうこんな気持ちはいらない。
泣けてきます。
どうしたものか。

いま阪急電車の中です。
京都に向かって家にかえります。
あらためて、終わったと、実感します。
虚しい気持ちになってしまいます。
会いたい、とっても、会いたい。
夜はいけないね。
トンカツを食べました。
ひとりで食べました。

レンタイフェスタの打ち合わせ。
昨年に準じて、展示します。
4.24日曜日です。
今年も出来ることを喜ばなくちゃ。

-37-
2016.3.24
どうしてだか、とっても悲しい気持ちになっています。
失恋の気持ち、支えられるものがなくなる気持ち。
ブラームスのレクイエムが流れてきています。
魂を鎮める音楽、教会の音楽みたいな感じ、癒されます。
美由紀のことは、もう終わったと思う。
そう思うことが悲しい気持ちになる原因だと思います。
喪失感、失う気持ち、会えなくなった気持ち、悲しい。
稲垣さんは大腸がん、退院後の昨日、会いました。
もう72歳だろう、生存5年は70%と言った。
複雑なやるせない気持ちだろうと思います。
最近では、いちばん共有するものが多い関係かと思うひとです。
3月がまもなく終わり新年度、自分の時間を創ろうと思う。

映像になったあなたを見ました。
お顔と仕草とお声と、見るのが辛い。
お気に入りに入れたから、見れる。
思い出してしまいます。

終わった。
終わりました。
たぶんもの会うこともないと思う。
美雪、さようなら、ですね。
辛いけど。

もう終わったことだから、追憶だけにとどめておくのがいいのか。
メールをさしあげたほうがいいのだろうか。
こんなこと、こちらが思っているほど、あなたは思ってなんかいないよね。
いま、なにしてるの?
ふっと思い出してしまって、空しくなります。
おなじ街にいるのに、とおいところへいってしまわれたあなた。
あれからまだ18日しか経ってないのに。
もう、会えない、日曜日、だめになったんですものね。
あなたのために企画したことが、あした、あります。

阪急電車の中です。
いまから、文化博物館に行きます。
夜には、会食、光武さんとです。
午後4時です。

文化博物館に来ています。
工芸作品、染色、陶磁器、素晴らしい。斬新なデザイン、ぼくには出来ない。
美雪さんはこちらのタイプだろう。
でも、もう会えないですよね。
いろいろ話しをしたいけど、ね。
さようならを言わなくちゃ、ね。
直接には、言ってないもの、ね。
静かです。
とっても静かです。

 

思い出としての作品、ここに載せさせていただきます。
どうしようかと、迷っていたけど、次第に過去になっていきます。
すこしずつですが遠くの方へいきます。
まだ三週間しか経っていないのですが、次第に遠のきます。
これで良いのだと思います。
後ろ髪引かれる、とか、未練がたっぷり、とかから遠のきます。
会えるかな、とは思うだけで、会えないと思うより良いでしょ。
たぶん、会えないと思うけど、幸せになるんだよ。

-38-
2016.3.28
昨日、DOTでセミナー開催、一年ぶりでした。
再開、二ヶ月に一度の開催で、グループ化をはかる。
それにしても、その子が来てくれるならいいけれど来ない。
ちらちら、その子のことが脳裏にちらつきます。
まだまだ未練がある、好きだから、寂しくなる。
どうしたものか、こんな思いしてるなんて、思いもつかないやろな。
もう、終わってる、それなのに、ということでしょうね。
わすれかけて、おもいだして、そうしてやるせなくなる。
このことのくりかえし、もう、近くにはいない。
同じ場を共有していない。
だから、やるせないのだ、ここへ来てほしい、案内したい。

金沢のゆめの湯ヘ来ています。
こうしていると、京都が遠いです。
美雪さん、あなたのことばかりです。
いいかげんに、忘れないといけないのに。
なかなか退いてくれません。
それよりも、京都へ呼ぼうとしている。
なに考えているのか、近くに居たい。
そのことばかり、考えている。
いけない。

昨日、3/30、あなたが図書館へ来られたのを確認しました。
12:30とあるから、昼からの入館だったんですね。
どうしておられるのか、とっても気になっていました。
図書館へは来ます、と言ってられたから、いつかなぁ、と。
水曜日、この曜日がお休みなのでしょうか。
京都のセミナー案内をメールでお知らせしようかと思っています。
あえるかあえないか、わからないですが、と思っていました。
昨日、図書館へこられたことで、最近の消息がわかった気がします。
また、いつか、お会いできるときが、あるといいですね。
ちょっと、気持ちが動転しております。

-39-
2016.4.1
弁明。
堀辰雄の小説に「物語の女」とゆうのがあったと思います。
この、ここに書いている文章は、実は、ぼくの「物語の女」。
悪女であったり聖女であったり、実在であったり不在であったり。
なまなましいからだをもった女であったり、からだを持たない女であったり。
ぼくの同伴者としての女は、母なる女、妻たる女、娘たる女。
物語はあっちへいったりこっちへきたり、軸足の位置が定まらない。
みゆきというのはかっての恋人の名前です。
でも花子とおなじくらい一般化した名称のような気がします。
このゆめまぼろし物語は、詩篇として編まれるフィクションです。

探している画像が見つからなくて、こんなのにします。
ぐっと落ち込んで、へこんでいる気持ちに、なってしまう。
桜の季節だとゆうのに、浮かれた気持ちになれない。
失ってしまう、居なくなってしまう、そのせいだ。
そんなに多くの思い出があるわけではない。
そんなに多くのことを知っているわけではない。
ほとんど未知の天上のひと、といったふうだ。
あなたが肉体をもった女であるとは思えなかった。
あなたが男と交渉を持つ女だとは想像できなかった。
いまもって、その想いがあって、夢の中をさまよいます。

希望という名に何を感じますか。
明るい未来が待っているように思いますか。
4月に入って、希望が始まります。
ひとそれぞれに、それぞれの生き方がある。
さて、わたしには、何があるのですか。
希望という字を書くと、気持ちが楽になります。

日曜日の朝、音楽はモーツアルト、音が安定してる。
弦楽四重奏、朝の珈琲にお似合いの曲イメージです。
ぼくはここへくるまえに、紆余曲折、回り道してきています。
今朝、六時前から四時間が過ぎて、今10:20です。
ぼくの物語は、あっちこっち迷路にはまって行き先定まらずです。
その天女さまのことは気になります、どうしているのか、と。
でも、どうしようもないじゃないですか、いまさら。
関係って、無関係です、その天女さまは見知っただけの他人さま。
麗子のあの表情に似てるんだね、ぐっと来るね、岸田劉生の麗子像。
後ろをむけた女性の前にあるイメージは、エロスイメージです。
レトロっぽいね、昭和みたい。

桜の撮影を終えてバスに乗りました。
雲り空なので、どうしょうかと迷います。
天女さまのお顔がちらつきます。
あなたのイメージを求めて、見ています。
似た子がいます。
あなたへの深さを感じます。
少し気持ちが絡んだ時がありました。
その深さを感じて、思い出すのです。
いま、何をしていますか。
知りたいです。

神前結婚式の場面に遭遇しました。
写真に撮っているから現実ですが、夢の中のようです。
三々九度ってお酒を盃に注いでもらって、口に含む儀式です。
結婚、遠い昔にその思い出があります、思い出します。
特設の神前で、神主さん、巫女さんに世話されて、挙式しました。
結婚は、やっぱり話題になりますね、芸能人たち。
セックスが公然とできるための儀式じゃないですか。
春の話題は、結婚、きもちが高揚してくるじゃないですか。
このあと、小説の続きを書きたいと思っているところです。

-40-
2016.4.5
西院の駅にいます。
釜ケ崎の方へ行きます。
もうお昼の時間になっています。
職安の撮影、仕事を斡旋することになった。
撮影と言っても、外だけですが。

虚しい気持ちになっています。
阪急電車に乗っています。
もう忘れてしまいたいけど。
面影が残っています。
虚しい気持ちです。

ひとり、いろいろ、思い考える。
イメージが浮かんできます。
笑顔、はにかんだ表情、目が合う。
もうそれらのことは、思い出です。
次第に遠くに見える風景です。
初めて知ってまもなく一年になります。
たぶん、さようなら、ですね。
今、何していますか、繋げたらいけない。
いけませんよね。

覗き見られる時代、覗かれるプライベートな自分。
そうゆう時代をうけて、覗き見られることをテーマにした短文。
夢か現か幻か、なんて三文字があるけれど、ここは夢と幻の二文字。
フィクションなんだから、イメージの連鎖なんだから、それでいい。
思い起こすイメージに感情が伴います。
この感情のなかみのことを恋するといったり愛するといったり。
記憶、ひとがひとたるゆえん、記憶を追憶する、複雑な回路だ。
こころが身体の安定化を求めている、そのことなんでしょうか。
性の残滓が、女を求める欲望と衝動を創造するのでしょうか。
これはまさに物語の領域だと思われるのですが、どうなのか。
ピアノの曲が聴こえています、すえたにおいの記憶がします。
記憶のにおいは、樟脳のにおいだろうか。
箪笥の引き違い戸を開けるとあの本があった。
目の前のイメージと、その空想のなかで、最初の女と出会った。

2016.4.8
朝からきつい雨が降っていて、気が滅入る。
アクシデントがいくつも起こってきた。
キャッシュカードが見当たらない。
これは自宅で、出かける前にわかって探したが不明。
昨夜の彼女とのやりとりを思い出しながら、探している。
あのとき、新しいのを渡したのかも知れない。
電車の中でスマホの電源が入らなくなった。
いまも電源が入らない。
気が動転して、スマホもレジスタンスを起こしたのか。
朝からのアクシデントで、気分が滅入ります。

帰りの電車の中です。
雨が降っています。
無性に虚しい気持ちになっています。
雨っていやですね。
心の中がジメジメしちゃいますね。

阪急電車に乗って大阪に行きます。
朝から何してることか。
自分というものがわからなくなる。
たぶん、他者から見ても、そうだろう。
釜ケ崎の裁判傍聴に行きます。
まるで義務のようにしています。
自分の居場所なのかもしれない。

西九条駅、環状線に乗っています。
なにしてますか。
遠くへ来て、あなたのことを思います。
最後にお目にかかって、ひと月が経ちました。
まだまだ、思い出すことばかりです。
まもなく新今宮です。

-41-

この一年、やっぱり異常な日々はだった。
どうして、のめり込んでいったのか。
なぜ?
どうして特別なひとになったのか。
深く心に絡んできたのは、なぜ?
出会うとは、ほんの些細な事からです。
何を求めていたのだろう。
生きた身体を持ったひととは思えなかった。
まるで天から降りてきた天女さま。
不思議な感覚でした。
名前を知り、年を知り、生まれ地を知った。
天女さまのところにきた。
心ふるえましたよ。
あれからまもなく一年です。
最後にお目にかかってひと月が過ぎました。
なにか言いたげな表情が蘇ります。
さようなら、を言わないと、いけないのかな。
まだ、まだ、言えないですね。
気持ちとしては、です。

パノラマ写真、こんなん出来るんや。
面白いですね、いとも簡単に、です。
色変換、動画機能、いろいろです。
いま流行りのイメージが、これらだ。
写真の本質論なんて、もういらない。
見栄えが良ければ、それで良いのだろう。

バスの中からの眺めです。
ふっと思い出すあなたがいた風景。
もう遠くへ行ってしまう感覚です。
近くへきたり、向こうへ行ったり。
目の前の光景が虚しい気持ちです。
でもひと頃ほどの激しさはないです。

今日は祭りの日でした。
2年前に撮った写真をつかいます。
今年のぶんはまだ未整理です。
ここには大きなサイズでは載せられない。
加工しておかなくてはならないんです。
なんか調子がわるくて、文字が入力しづらい。
祭りと桜と、午後から取材に出かけました。
桜は、千本えんま堂、十二坊、それに平野神社。
祭りは、やすらい祭です。
なんだか、もう、地元ではないような感覚でした。
旅人、どうかな?、なんだか新しい町に来たみたい。
みゆきさん、いかがお過ごしですか、会いたいです。
でも、もう、連絡するのも億劫な気持ちです。
いやがられたらどないしょ、と思うからです。
どうしたら、いいんでしょうね。

薬局に来ています。
薬をのむことになっています。
血圧の薬です。
もう70だから仕方ないですね。
いつまでも、若いと思ってたらあかん。
自粛しないといかんですね。
若いなんて思っていたわけなかった。
年寄りだよなぁ。

金沢の夜です。
遠いところに来ている感覚です。
大阪、図書館、みゆき、嗚呼、遠い!
何していますか、元気にしていますか。
あなたの近くへ来ているのに、遠い。
この時間、何を考えているのですか。
共に過ごしたあの時間が懐かしい。

2016.4.12
インスタグラムの写真から選ぶ。
iPhoneで書いています。
一字一字をトロトロと入力しています。
かったるいです。
なかなか文章にならない。
しんきくさいです。