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最新更新日 2016.12.19
ものがたり
夢幻・ゆめまぼろし
中川繁夫:著


 ものがたり-5-

 42~48 2016.4.14~2016.5.11

    

-42-
2016.414
ゆめとまぼろし、夢幻、むげん、という領域です。
うつつ、というのは現、げん、という領域です。
織田信長だったかの名句に夢幻というのがあった。
人生50年、儚いものよ、という感覚だと思えます。
もう70年も過ごしてしまって、高齢者の括りです。
若くはない、自分で若いと思っていても、若くはない。
辛いね、歳を取るというのは、辛い気持ちです。
後戻りできないじゃないですか、死に行くだけです。
そう思うと、胸が詰まります、辛い気持ちです。

もう終わったと思うのには辛さが残ります。
また会うことがあると思えることで救済される。
しかし、それは、もう、終わった。
終わったから、偶然以外に、会うことはない。
そう思うことで、中途半端な状態から抜け出よう。
昨夜、熊本で、大きな地震が起こったと報道している。
バッハのヴァイオリン曲を聴いています。
おはよう!、ぼくはこれから、釜へ行きます。
そこには遠い以前の人が、今日は待っています。
告白もしなかったけど、きっと通じていたと思う。
そのことの確認もしないままですが、再会できました。

大阪は釜ケ崎へ行くところです。
阪急電車の河原町を出発しました。
近いようで遠いところです。
徘徊する自分がいます。
人生は長い徘徊の中にいる感覚です。
あの人のことも、その中の人の一人。
今はみゆきのことを思う日々です。
遠いところに行きます。

8時過ぎに家を出て、今10:23、
大阪駅に着いた。
釜ケ崎に向かってます。
通い人です。
釜ケ崎の住人じゃないんです。
1978年からだから38年になります。
途中、20年間、関係してない。
最近再び行くようになっています。
最後の地、だと思います。
行く先の行きあたり、地の果て。
そんな感じ方です。
環状線に乗っています。

もう会うこともないかと思うと辛い。
会うことがあるかもしれないけどね。
でもそれを期待するのはやばい。
なにしてるん。
なに考えているん。
もう遠くへ行ってしまったんだから。

徘徊の最後は阪急梅田駅からです。
いま特急に乗って京都ヘ帰ります。
16:30梅田を出ました。
釜ケ崎から難波、心斎橋筋、本町。
今日のお昼は海鮮丼にざるそば。
贅沢しました¥650。

-43-
2016.4.16
桂駅に到着した阪急電車。
いまから図書館へ行きます。
今夜は一人、どうしたらいいのか。
思うこといろいろです。
無性に思い出します、みゆきのこと。
どうしたらいいのか。

四条大橋たもとのドトール二階。
コーヒーを前にして、これしています。
なにしてるこっちや、わけわからん。
人生って思うようにいかないね。
どうしていますか、どこにいるの。
あなただけがいなかった。
お顔が浮かんできます。
まだまだ過去にはならないですね。
ひとり自問しています。
どうしてこんなことになったのか。

いやな気分です。
はたから電話、明日、出勤とのこと。
もうそんな義理もないのに。
小金のことでいやな思いをする自分。
いやな思いなら、やめたらいいのに。
それも出来ない自分が情け無い。

2016.4.16。夜が更けてきました。熊本では大きな地震が起きていて、大変な様子です。ぼくの近辺では何事もなかったかのごとくです。シューベルトのピアノソナタをボリュームあげて聴いています。目が疲れていてとろとろな感じですが、もう少しここにいてみようと思います。物語、ものがたり、人生、生きていくことなんて物語りそのものだと思えてきます。前が見えない物語だといえるかも知れません。予期していて、その予期していたようにいけるのなら、前が見えるといえると思うけど、予期せぬ出来事の連続だとしたら、これは混沌、ただわかっていることは、そのうち死がやってくるということです。その死という現実を含んでなお、人生は物語り、前の見えない物語り、成り行き任せだとは言わせないけれど、けっこう成り行き任せ的なことのなかで、気持ちが乱気流に巻き込まれて翻弄されるようなのです。

もう終わった、と思う。
京都のセミナーは、最後の通知。
その通知を伸ばし伸ばしにしている。
それだけのこと。
後は時間が解決して行くと思う。
まだまだ未練があるけど。
つらいけど。

桜の季節が終わっていきます。
みゆきさん、桜を見に行きましたか。
ぼくは桜を見に行きましたが会えませんでしたね。
あなたに似たひとがままみうけられました。
そうなんですね、あなたは、流行最先端女子でした。
いま思うと、髪の形も、マニュキュアも、口紅も。
着るものだって、それはベーシックな流行のものもの。
美しい人でした、こころが、美しい優しさに満ちた人。
また、お会いできたら、ラッキーですが、無理でしょうね。

朝から洗濯と掃除をやっていて、室内に置いていた植木鉢を外に出してやって、音楽はいまベートーベンの運命第一章です。クラリネットのソロのところが終わって、ふたたびオーケストラ、ホルンの音、なつかしい旋律、こころかきむしられる感覚です。写真は吉野屋の豚丼¥330、初めて食べました。ひところ¥280だった牛丼が値上がりし現在に至っているけど、客足が遠のいているとテレビ報道でした。そこで豚丼復活、客足が戻ったということらしい。アメリカ産牛が輸入できなくなってオーストラリア産にして値上げがあって、ということが数年前にありました。牛の飼育で肥料がもとで病気になって、ああ、病名わすれた、出てこない、それで輸入が出来なくなったという牛にまつわる話でした。食べ物には興味があって、自然食品ではなくて人間の手によるコントロールで飼育する。ぼくの興味は、そのコントロールが人の身体に及び、そのうち精神がコントロールされていることが明らかにされ、人間ロボットの時代になっていくことへの、怖れ、畏怖感といえばいいのか、そのことです。まあ、人間のあり方論、そのことです。また陳腐な話になってしまいましたが、読者は自分自身だから支離滅裂でいいか。

-44-

エディオンでハードデスクを買いました。
3テラで¥16000程でした。
今、ドトールコーヒーにいます。
いい天気、青空、気持ちいいですね。
朝からパソコンしていました。
小説はアダルト一編、花舞はまだです。
文章を書くことが多くなっています。
それももうそんなに多くはありません。
ちらちら、顔が思い浮かんできます。
だいぶん、感情が遠くなったようだ。
メールはしないかもしれない。
それで終わりだ。

2016.4.20
この先どうしたらいいのか、と思って心細い気持ちになる。
朝、まだ暗いうちに、目が覚めたというか、意識が起きたところです。
いま、午前5時ちょうどです。
空が明るくなって、明け方です。
とっても心細い気持ち、この先、どうしたらいいの?
ここまで記して、立ち止まってしまう、行き詰まり感です。
音楽は、ベートーベンの第七番、ボリューム小さくしています。
小説を書きたい、フィクションを書きたい、強烈なSEXノベル。
生きてることの証としての性欲、食欲、そのうちの性欲について。
年老いたら性欲がなくなる、なんてことは全くのうそである。
たしかに若い時のような切迫感はないとしても、多分に残っています。
いつまでこんな肉体感覚があるのか、もう精子製造もままならないのに。
精子をつくる機能は、子孫を残すためのオスに課せられた機能だ。
このオスとしての機能が減退して、その気持ちも減退して、と思う。
たしかに、もう残り滓といった感じで、アダルトを見てると誘発される。
空が白んできて、もう朝がやってきて、目の前の社会が動き始めます。

バッハの受難曲ってタイトルの合唱を聴いています。
コラールというのでしょうか、気持ちが癒されますね。
昨夜は、JR茨木駅前での打ち上げ、遅くなりました。
JRで京都駅、地下鉄で今出川、そこからタクシー。
タクシー乗ってしまいました、遅かったのと雨ふりだったから。
夜間コースでお世話した5人との打ち上げ会、存在認めてもらえた感じ。
今月末から、女子四人には、またお目にかかれることになる。
会いたい人には会えない、皮肉なもので、そんなものなんだ。
無性にバッハの声楽曲が聴きたくなって、聴きだしたのです。
70歳になる、敬老乗車証をご披露、でも認めてもらえる。
みなさん若いとはいっても、たぶんそれなりのお方たちです。
この子は特別に若かったわけではないが、若い部類だった。
まるで妖精のような光を放つ子だと思った。
それが運のつきというものか、ぐいぐいと惹かれたものだった。
もうやめよう、そんな些細な事は水に流して、新たな出発だ。
そとが明るくなった、もう六時前だ。

仁左衛門の湯に来ています。
気分スッキリ、垢が取れた感じ。
写真と小説、なにしてるんやろ。
エロスカロス、性と美。
老いてエロが花開く。
どうしたことか、人間の性。

-45-

南茨木駅まで戻ってコーヒータイム。
朝方、天女さまの夢を見ました。
お顔が見えたのは初めてです。
鮮明でした。
余呉の羽衣伝説の話を聞いたからかも。
あれから一年、最初の頃。
天女さまが降りてきた感じでした。
狐につままれたみたいでした。
その印象は、忘れられないです。
不思議なお方でした。
少しは気持ちが交わったと思います。
優しいお方だと思います。
やっぱりあなたは天女さまだ。
天ヘお帰りになってしまわれたんだ。

連帯フェスタの会場からです。
もう何年になるのか、8年?
縁あってここで写真展示ができる。
いいことだと思います。
夏日のような天気です。
ひと頃より、遠くなっています。
一抹の淋しさ、会いたい、です。
晴れやかな会場、人と人が交流する。
どうしようか、どうしたらいいのか。
メールすることからしか始まらないのに。

疲れた感じでコーヒータイム。
西院の喫茶店、昔からあったと思う。
若い学生が勉強しています。
昔にもそんなことがありました。
恋をして、悩んで、苦しんだ。
70にもなって、同じことをしてる。
天女さまのこと、年老いたからのこと。
もういい、考えても、どうしようもない。
今年が始まります。
去年はもう遠くに見える、思える。
美雪さん、さようなら、ですかね。
違う、そう思えない、まだまだです。

-46-

夏の日のような気候です。
しきりに思い出してしまいます。
もう遠くヘ行ったはずなのに。
街の中で佇む。
ただ光景を見ている。
この世の光景です。
此処は平野神社の鳥居の下です。

雨が降り始めています。
釜行きをやめて家にいることに。
松屋に来て昼御飯、牛めし並。
無性に思い出してしまいます。
気掛かりだけど、こちらから連絡しなくちゃ。
事は進まないです。
このままでいいわけがなくて。
ぐじぐじ迷います。

 

辛いからもうやめようとも思うこのブログ。
今日は70歳になる誕生日です。
朝から雨が降っています。
出勤日になっているのでどうも落ち着かないです。
時間は午前6時21分とでています。
こんな写真がみつかりました。
かなりアップにトリミングされた写真です。
記念の写真、仕舞い忘れたことにしよう。

-47-
2016.5.2
京都は北大路ビブレに来ています。
散髪してもらってサンマルクにいます。
5月になりました。
早いというか遅いというか。
でも暖かくなって、遠くになった。
時たま思い出して、胸締め付けられる。
やっぱり大半は、キミのことです、
なにしてる?
元気にしてる?
気になり出すと、会いたい。
あって話をしたい。
最後のしめの話をしたい。

ここも仕切り直しをして、再出発していこうと思っています。
ここでは京都物語なんてタイトルのフィクションを想定しました。
でも、タイトルはつけたものの、そのあとが続かない。
雑文というか短文というか、そのとき出まかせ記事です。
何してるんやろ、と疑問符つけながら、自分を見ています。
ネット社会をとう使いこなして、表現するのか、です。
好きな人、気にいった人、その人に読んでもらいたい。
そう思うのは常だけど、仮面をかぶる自分がいます。
仮面の告白、このタイトルは三島由紀夫ですね。
仮面舞踏会、これはイタリアのベネチアの風俗でしたか。
仮面というキーワードは、実像と虚像、その実像という仮面です。
この仮面をどこまで剥ぎ落とせるかでしょうか。
もう70なんだから、いまさら仮面をかぶる必要はなかろう。
そう思いつつも、仮面を脱ぎきれないんですね。
こういうことを意識するネットの時代でもあるのでしょうね。
ちなみのこのブログはフェーズブックなどにリンクさせていません。

東大安田講堂陥落寸前。
19690118。
遠い記憶を思い出します。
あれらはなんだったのか。
遠い、遠い、記憶の日々です。

-48-

聴きかけの弦楽四重奏の曲が流れ出てきました。
アイチューンに取り入れてある楽曲のひとつです。
ベートーベン作曲、ぼくはほとんど聴かなかった。
ピアノソナタ、オーケストラなんかは聴きまくった感じですが。
まだまだ知らないことがいっぱいあって、どないしょうか。
音楽だけじゃありません、写真も小説も、知らないことが膨大です。
文章よりも、映像よりも、音に敏感だったように思われます。
音は身近にあったから、音楽、レコードだけど、父が聴いていた。
いや、クラシックではくて、三橋美智也とか春日八郎とか。
島倉千代子は小学生のぼくが好きになった声、音楽、でした。
恋歌ですね、いま思うと、人を恋する歌詞ですかね、淋しかった。
恋ふる気持ちというのは、愛の欠乏による反動なのかも知れません。
弦の音にはあまりなじみがないけれど、この弦楽四重奏は明るいですね。

 

金沢から帰ってきました。
そのひとのことばかりを考えていました。
そのあとの行動ができないままです。
メールを送ろうと思うのですが送れない。
こわい気持ちが先だっている感じです。

2016.5.11
今朝、メールを送リました。
セミナーの案内です。
返信はないと思っているけど期待もある。
終わるか続くかのところです。
節目を迎えたと思っています。

阪急電車が遅れているけどね。
このあと通勤特急が来る。
今日も一日、終わります。
あなたのことが気になります。
会いたいです。